マンション査定を自動化したAIアプリ開発事例【佐賀・久留米】
チラシやポスティングで反響を得たいものの、印刷コストや営業電話への抵抗感がネックになり、なかなか問い合わせにつながらないと感じている中小企業・個人事業主は少なくありません。特に不動産業界では、マンションごとにチラシを作り分ける手間や、査定の根拠をどう示すかという課題を抱えるケースも多いのではないでしょうか。
今回は、株式会社ソロンAI事業部が自社の業務改善のために開発した、マンション簡易査定アプリ「簡単10秒!マンション査定ロボ」の事例をご紹介します。佐賀市・久留米市エリアの分譲マンション所有者向けに配布しているこのアプリは、DX・自動化の一つの可能性を示す実績だと考えています。
チラシ1種類でエリア全体をカバーする仕組み
このアプリの大きな特徴は、マンションごとにチラシを作り分ける必要がないことです。全マンション共通の1種類のチラシにQRコードを掲載し、着地ページでマンション名と間取りを選ぶだけで、その場で概算の売却価格帯が分かる仕組みになっています。
チラシを個別に作らずに済むため、印刷コストを抑えたまま佐賀市や久留米市など幅広いエリアのマンションに配布できるようになりました。武雄市や嬉野市、鹿島市周辺でも同様に、エリア全体に共通の仕組みを展開できる考え方だと言えます。

実際の「マンション簡易査定アプリ「簡単10秒!マンション査定ロボ」を新規開発」の画面。
根拠のある価格帯を返す3段階の査定ロジック
査定結果に説得力を持たせるため、査定ロジックは3段階のフォールバック構造になっています。まず同一建物の自社レインズ成約データを優先し、次に築年数が近い周辺の類似物件データ(距離が近いだけで築年数が大きく異なる無関係な物件は除外)を参照します。
それでもデータが足りない場合は、国交省の統計データまで遡って参照する設計です。これにより、データが少ない建物でも一定の根拠を持った価格帯を返せるようになっています。
また、マンションの基礎データはもともとkintoneに登録されていた418件を一度だけ抽出し、ジオコーディングしたうえで専用のGoogleスプレッドシートに移行しました。今後kintoneを廃止しても影響を受けない設計にしている点も、実務目線での工夫の一つです。
気軽に確認できる導線と、記録されるデータの価値
査定結果画面では、方角・角部屋・駐車場の利用有無・売却時期をワンタップで回答できる質問を設け、無料査定の問い合わせフォームへとつなげています。所有者は営業電話を受ける心理的ハードルなく、その場で気軽に価値を確認できるため、興味を持った人だけが自然に無料査定へ進む導線になっています。
問い合わせが入ると担当者へ自動でメール通知が届く仕組みも備えています。さらに、問い合わせに至らなかった査定実行もすべてログとして記録しているため、どのマンションで関心が高いかを後から分析できる点も、この取り組みの実務的な価値だと考えています。
自社の業務に置き換えて考えてみると
この事例のように、「チラシは共通化しつつ、Web上で個別の情報を出し分ける」という発想は、不動産業に限らず幅広い業種に応用できる考え方です。見積もりや相談のハードルを下げつつ、反応データを蓄積する仕組みは、佐賀市・武雄市・久留米市周辺の中小企業にとっても検討の余地があるのではないでしょうか。
「自社にも似たような仕組みを作れないか」と感じた方は、まずは自社の業務フローのどこに同じ発想を当てはめられそうか、洗い出してみることをおすすめします。
よくある質問
このようなアプリ開発は不動産業以外でも応用できますか?
今回ご紹介したのは不動産業向けの事例ですが、「共通のチラシやQRコードから個別の情報を出し分ける」「問い合わせの有無に関わらず反応を記録する」という考え方自体は、業種を問わず応用しやすい発想です。自社の業務にどう当てはめられるかは、個別にご相談いただくことで具体的なイメージが見えてくるかと思います。
既存のkintoneやスプレッドシートのデータをそのまま活用できますか?
今回の事例では、kintoneに登録済みだったデータを一度抽出し、専用のスプレッドシートに移行する形を取りました。既存のデータをどう活かせるかはシステムの状況によって異なりますので、現状のデータ管理方法を踏まえたうえでの検討が必要です。
株式会社ソロンAI事業部では、佐賀県周辺の中小企業・個人事業主の皆さまに向けて、AI・DXの業務活用に関するコンサルティングを行っています。今回ご紹介したような自動化・アプリ開発のご相談も含め、まずはお問い合わせフォーム(https://corp.solon-saga.co.jp/contact)からお気軽にご相談ください。

.png)

コメント